海外携帯昔話

PDAが熱い時期があった

PDAをご存知ですか?PDAはPersonal Digital Assistantの略称で、アドレス帳やスケジュール管理、メモ帳などの機能が搭載されたデジタル端末です。
1990年代中頃から2000年代にかけて、多くのメーカーが生産していましたが、2000年代に入ってからは多くのモデルが通信機能や、
電話としての機能を備えていて、スマートフォンの走りとなったデジタルガジェットです。
 
Appleが1992年に発表した「Apple Newton」。PDAは、当時のApple CEO、ジョン・スカリー氏が、このモデルのために造り出した言葉だと言われています。
2000年代に入ってからのモデルは、今のスマートフォンに見られるような全画面モデルも登場していました。
しかし、現在の様な指先でタッチして入力することはできず、スタイラスペンを使って入力する仕様でした。
フィジカルキーボードを持つモデルも多くあり、SIMカードスロットを持つ、現在のスマホとさして変わらない機能を持つモデルも発表されました。
日本では「Zaurus」「カシオペア」などが一世を風靡しました。私が所有していた「Windows CEマシーン」もPDAと言えるでしょう。
 
このようなPDAは、それそのものが持つ通信機能、もしくは海外携帯電話と連携することによりインターネットへの接続が可能で、
特に海外で働くビジネスマンの方々が使用していました。
PDAを得意にしていたメーカーの中には、HTCのように、後のスマホ時代に大きな成功をおさめたメーカーもありますが、
多くのPDAメーカーは、スマホ時代の到来により、その波に飲み込まれていった形になりました。
前述のHTCの他、「Palm」「HP」「O2」あたりがPDAの有名どころでしょうか。その他にもおもしろい端末を作るメーカーがいくつかありました。
 
私は2005年頃からWindows Mobile (OS)を搭載した、HPの「iPaq」を愛用していました。
日本ではFOMA端末を、海外では海外携帯をモデムとしてつないでインターネットを利用していました。
この「iPaq」は日本で販売されていたもので、完全に日本語環境でした。